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「殺人の追憶」の脚本家シム・ソンボによる監督デビュー作。
あらすじの予備知識ゼロで臨んだので、途中からの展開に「うっそー」

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今現在でも亡命や様々な理由で密航を企てた話は日常的にニュースになるし、
人知れずにこういうトラブルで消えてしまった方たちがいるかもしれないと思いながら観てたわけですが、2001年に実際に起こった「テチャン号事件」というものを題材にしていることを後で知りました。
驚きというよりやっぱりという気持ち。絶句しながら観てる場合じゃないよね、事実としてあったことなんだから。
ともかく現実がずっしりと重いです。

船長のチョルジュにとって老朽化した漁船チョンジン号が人生のすべてで、なにがあっても守り抜きたいという思いが最後に狂気になってあんな風になったのかな。
家族のように一致団結して船に乗っていた仲間なのに。
一番大切な守りたかった場所が、どんどん深くなっていく霧の中で迷走し、コントロールできない方向に暴走してしまった。
最後はもうホラーでさえもあった。怖いよー。

始まりはキム・ユンソク演じる船長の目線だったものが、後半はユチョン演じるドンシクの目線へ展開する。

ぶっちゃけな話、ユチョン初出演映画で、評判がとてつもなく良かったので観に行ったんだけど、その理由で観たとして、かなりの衝撃的な作品だったわけですが、充分に見応えのある内容でした、素晴らしかった。

あの可愛いユチョンが、どこからどう見ても田舎の素朴な青年にしか見えなくてドンシクでしかない。
殺戮が繰り返される修羅場の中での彼の唯一の正義が彼女を守ることだったんだと思うと、それはそれで納得ができる。
ふたりが感じた感情が恋愛だったかどうかなんて、あの状況で誰も決められない気がするんだよね。

だから、流れ着いた先で彼女がとった行動は納得できる。
ドンシクは彼女を探したんだろうか、どうかなぁ。
必死に探してはいないけど、どこかで会えないかと思ってはいたよね。きっと。
そんなこちら側の想像のための、サービスですかね、最後のシーンは。

作品的には流れ着いた海岸の場面で終わって欲しかったけど、
ひとり黙々と働くドンシクの暮らしに少しだけ触れさせてくれたのは監督さんの優しさでしょうか、そういうことにしておきたいです。



海にかかる霧(原題:해무)  2014年  
監督:シム・ソンボ
出演:キム・ユンソク、パク・ユチョン、ムン・ソングン、キム・サンホ、イ・ヒジュン

チョンジン号は一時、大漁に沸いていたこともあったが、最近は不漁続きで船の維持すら難しくなっていた。八方ふさがりの中、船長チョルジュ(キム・ユンソク)は、やむを得ず中国からの密航者たちを乗船させることにする。そして決行の日、海上で中国船から密航者を迎え入れた。
 
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雨の日、8才の少女が小学校への登校時に変質者にレイプされる。
かろうじて命はとりとめるが、人工肛門という過酷な運命を背負い、
一生残る心の傷を負うことになる。

韓国で実際にあった事件をベースにした話だそうです。
だからね、可哀想過ぎて耐えられなくてね。
そんな昔の事件じゃないからご家族はご健在ですよね。
ここまでストレートに描くって、日本ではなかなかないんじゃないかな。

父親役のソル・ギョングも母親役のオム・ジウォンも、悲しみと怒りで気が狂わんばかりで。そりゃそうよね。誰だって我が身に置き換えたら苦しくてたまらない。
辛さに耐えながらもなんとか鑑賞できたのは、ひとえにイ・レちゃん演じるソウォンの素直で健気な可愛らしさだった気がします。

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彼女は瀕死の状態の中、自分で警察に連絡をするの。
それはいつも忙しくしてるお父さんとお母さんの大変さをわかってるから。
そんなこと考えるような状態じゃないのに無意識にそういう事ができるしっかりした子なんだよね。

そんなソウォンが自分を責め始めたのは、マスコミが騒ぎ始めたから。
マスコミから自分を隠そうする父を見て、自分は悪いことをしたのかと恐怖で泣くの。
こんな姿になった自分が恥ずかしいとシーツを被って自分を隠そうとする。

もちろん卑劣な犯行が一番憎むべきことなんだけど、
被害者を傷つけることはそれだけじゃない、むしろその後の周りの行動がどれだけの人を傷つけるかということなんだよね。
特に韓国はマスコミは病院にまで押しかけるから、見てて腹立たしかった。

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ソウォンは事件がトラウマとなり男性である父親と話すことができなくなっていた。
そこでドンフンがしたことは、ソウォンが大好きなココモンの着ぐるみを着て彼女を元気づけることだった。

これがね、もー泣けましたわ。
着ぐるみの中で汗びっしょりのソル様が、汗びっしょりだけど涙もいっしょにびっしょりなんだよね。
仕事の合間に着ぐるみで娘を見守り、学校に行くようになった娘をちょっと離れたところで見守る。
ソウォンはいつもそばにいるココモンを見て安心するの。

可愛いカバンに飴をいっぱい詰めて持たせたのは、人工肛門が臭うんじゃないか、ガサガサ音がするのが恥ずかしいという娘のために考えたんだね。

ドンフンは回復するソウォンに胸をなで下ろす一方、犯人の発言を聞き、恨みと娘を守りたい一心から殺人の衝動にも駆られる。
そして酒による心神耗弱という判決が出て、いつか又犯人と娘がどこかで出会うかもしれないという憤りが頂点に達するけど、娘に「家にかえろう」と引きとめられる。

この作品が描きたかったことは復讐することや憎むことじゃないんだよね。
復讐ではなく希望を。
タイトルそのもの、願い。

8才にして人は何のために生まれてきたんだろうと呟いたソウォンは、
生まれてきた弟を笑顔で迎えた。
生きるということは希望(弟の名前も希望)なんだってことを笑顔で見せてくれました。

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「王の男」
「美しき人生」
「あなたは遠いところに」
イ・ジュニク監督の作品は好きな作品が多いです。
唐沢さんの「イン・ザ・ヒーロー」にカメオ出演してるってさっき知って、いつかそれ見てみよう。

そう言えばこの監督さん、商業映画から引退するなんて言ってたことあったよね。
こんな良い映画撮るんだから、まだまだ活躍して下さいませ。



ソウォン/願い(原題:소원)  2013年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・ジュニク
出演:ソル・ギョング、オム・ジウォン、イ・レ、キム・サンホ、キム・ヘスク

雨の朝、一人で登校した8歳のソウォン(イ・レ)は男に呼び止められ、半死半生の暴行を受けた状態で発見される。病院に運び込まれたまな娘の惨状に、父親ドンフン(ソル・ギョング)も、母親ミヒ(オム・ジウォン)も泣き崩れる。その後、執拗(しつよう)なマスコミの取材攻勢や社会全体からの注目に対し、両親はソウォンを何とか守ろうとする。 

 

 

 

 
いやぁ、泣いた泣いた。
タオル握りしめて泣きました。
いい映画でした。

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冒頭の裁判の場面で、チョン・ジニョンでしょ、それから、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク。
韓国の素晴らしきオッサン俳優勢ぞろいじゃないですかん。
これは面白いに決まってると、思わず前のめりになりました。
そーしたら、娘ちゃんとセーラームーンの主題歌を歌う、6才の知能を持つ役のリュ・スンリョンが登場。
ビックリですよ、強面のスンリョンさんが子供みたいに登場だもん。

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実というとツイッター上で、韓国で1200万人の大ヒット作品だけど、日本人には違和感があるかもしれないというような意見もあって、そうなんだぁって思ってたんですよ。
わかる気もするんです、現実的でなくてご都合主義的に感じる人もいるかもしれないから。
でも、それより全然感動の方が上まりましたね。
ファンタジー映画だなって思った。

7番房が刑務所なのに楽しすぎる。
みんないい奴過ぎるじゃないか、悪いことしたはずなのに。
看守もわかってるし。←おいおい
課長(署長)がそんなこと許可するんかいーー!

そこ、突っ込んじゃダメよね。突っ込んじゃいけないとこ他にも多々あります。←
これをファンタジーとして完成させちゃうところが韓国映画の力なんじゃないかと思う。
それと俳優さんたちの力ね。
これだけ名俳優が揃ってたら安心して楽しめます。

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強面のリュ・スンリョンさんしか見たことなかったから、6才知能のリュ・スンリョンさんは絶句もの。
娘が可愛くて可愛くてたまらないっていう目で見るんだけど、それだけで泣けちゃう。
「生んでくれてありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」のくだりは泣けちゃう、これは仕方ない。

あんなに愛されて、お父さんといる時はいつも楽しくて笑顔で嬉しくてたまらなくて、
そうやって人間の中心になるところにたっぷりの愛情を注いでもらって大人になったイェスンは絶対に幸せになるはず。
冤罪という悲しい話なのに観終ってこんなに心が温かなのは、だからだと思う。

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ところで、あの裁判は模擬裁判なんですよね。
ちょっと謎だなって思って調べたんですけど、
大人になったイ・イェスンが、司法修習生の模擬裁判を通じて父親(イ・ヨング)の事件を扱うことについて「イ・イェスンの感性、情緒をもっと表現したかった。純粋な感じを出すために、通常の裁判ではなく、司法修習生の模擬裁判に設定した」と話した。
という監督のインタビューがありました。

パク・サンミョンがパク・サンミョンって名前で出てましたね。
友情出演ですかね、すごい贅沢でした。

久々、韓国映画で大満足の作品でした。



7番房の奇跡(原題:7번방의 선물) 2013年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・ファンギョン
出演:リュ・スンヨン、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン
  オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョン

知的年齢6歳の中年男性イ・ヨング(リュ・スンリョン)は、小学校入学を控えた6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)と2人で仲良く暮らしていた。ところがある日、ヨングは殺人容疑で逮捕されてしまう。道に倒れた少女を覗き込んだ彼の姿を目撃した通行人が、勘違いして警察に通報したのだ。イェスンと別れ、刑務所に送られたヨングは、7番房で5人の先輩たちと寝起きを共にすることになる。

 

 

 

 

 
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ツタヤ更新時に1本無料っていうので
しばらく映画モードじゃなかったけど何か借りようかと選んだのがコレ。
私って韓国映画に何を求めてるんでしょーね。
とりあえず娯楽性とかエンタテイメントではないんだな、と悟りました(笑)

暗い、重い、ってのは何となくわかってたけど
地を這うような底辺でころげまわるような、どうしようもない展開になってきて
参ったなぁと思いつつ観たけど、
観終って思ったのは嫌いじゃない。
ズシンと来るものもあったし、ほんの少し涙ぐみそうになった。

でも、誰かにお薦めしようと思う作品ではなかった。
興味のある人は自分のアンテナで探し出してね、って感じ(責任とれないから)

「棚ぼたのあなた」で国民の夫を演じたジュンサン氏がアルコール中毒のどうしようもない夫。
彼は守備範囲が広いよね、大好きな俳優さんです。
奥さん役のスウォンを演じたキム・ジヨンが素敵だった。
なんとなく松たか子に似てる気がするんだけど、演技力も松さんレベルの素晴らしさです。

トッチ(터치)ってなんだろうと思ったけど、英語のタッチなのね。
何に触るの?やぱり宗教的な意図の大きい作品なんだろうな。
突然のように登場する鹿が象徴的で、哲学的なすべてを見通したような目なんですよ、鹿が。

愚かで、情けなくて、どうしようない、途方に暮れた人の前に突然現れる鹿。
宗教的な知識も何もない私だけど、思わず祈って赦しを願いたい気持ちになった。

だってね、ホントにもう、「なんでだよー」「どうしてよー」って何度もひとりごと言っちゃったもん。
特にユ・ジュンサンに!(←本名で言うな、笑)
どうしようもなく弱いんだもん、人は良いんだと思うのよ。

罪深いもの。人の心にある罪が消えて、救われますように。
そんな気持ちになったのでした。


公開第1週目から上映の劇場を十分に確保されなかったこと(他の作品と日替わり交代制で上映)に反発して監督自ら引き上げて、あっというまに上映が終わってしまったそうです。
確かにものすごく集客する内容の映画ではないけど、第17回釜山国際映画祭に招待されて評価が高かったそうです。
こういう作品に光を当てない上映の仕方は韓国映画をつまらなくしていくよね。



トッチ -終わりなき絶望-(原題:터치)  2012年
監督:ミン・ビョンフン
出演:ユ・ジュンサン、キム・ジヨン

元国家代表の射撃選手だったが、アルコール中毒ですべてのものを失い中学校で射撃のコーチをする夫、ドンシクと、病院で世話係をしながら、病院からひそかにお金をもらい、家族から捨てられた患者を騙して療養院に入院させる妻スウォンは幼い娘とともに大変だが小さな幸福を夢見て生活をしていた。
ある日、ドンシクはコーチ再契約問題で理事長が勧める酒をやむを得ず飲み、飲酒運転をして自分の教え子である射撃部の学生をはね、慌てたあげくひき逃げをして警察に逮捕されてしまう。
夫ドンシクのひき逃げ事件の示談金のために更なるお金が必要になったスウォンは、なんとかお金を工面するもそれが原因で病院を解雇されてしまう。その日の夕方、帰宅したスウォンは娘が家にいないことに気づく。 

 

 

 

 
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うん、、ちょっとエロかったですね。
邦題は「花を宿す女」、、、花になって交わりたい、、なんて表現してますけど
原題は「菜食主義者」だって。
う~~んちょっと違う気がしますけど。

肉が食べられなくなったんですよね、でも野菜とか果物は食べてた。
菜食で暮らしていくことに何の問題もないですしね。

お医者さんも言ってたけど、要するに拒食症と統合失調症を併発してしまったと言うことですよね。
そう言ってしまえば元も子もないけど、、、

私の乏しい知識ですけど、拒食症って家族関係、特に父親との関係性に大きく影響を受けるらしいけど、まさにそれでしょ。
幼い頃の経験が彼女にある種の不安感(安定できない要素)が消えない。
可哀想ね。
痩せても痩せてももっとやせて綺麗になりたいって思うんですってね。
だから体に花の絵を描くということが、彼女にとって安心できる要素になったってことは納得できるかもね。

でもあの義兄の芸術家さんがまともな神経とは思えない。
芸術だからといって許容できないところまで完全に行ってます。

最後、あれ?夢オチ?みないな雰囲気もありましたけど(ずるい~~)
独特な映画でした。

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花を宿す女(原題:채식주의자)  2010年
監督:イム・ウソン
出演:チェ・ミンソ、キム・ヒョンソン、キム・ヨジン

ある夢がきっかけで、ヨンヘは突然肉食を拒否し、菜食主義者になる。やがて、肉の匂いの体臭に耐えられないと、夫とのセックスも拒絶。家族一同は心配するが、ある日、父親が力づくで肉を食べさせようとすると、彼女は発作的に手首を切る。退院後、離婚し、引きこもりになったヨンヘを、姉の夫ミノが見舞う。映像作家のミノはスランプに苦しんでいた。彼はヨンヘの体に花の絵を描き、ビデオに撮りたいと申し出る。秘密の共同制作で、ボディペインティングされた花の妖しさに魅せられた二人は、いつしか倒錯した世界へと迷い込んでいく。

 

 

 

 

 
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予備知識なしで観始めたらビックリするよね。
会社ですよ、だけどそんな会社、そんな会社員います?(笑)

新大陸金属という会社、日本にも金属を輸出してる。
でもジソプの所属する部署は「殺人」を扱う。
部長もいるし女子社員もいるしアルバイトもいる。

プロの殺人請負人。
見事にバンバン殺す、周りにいる人もおかまいなしに殺す。
で、仕事が終わったらアルバイトも殺せと指示がでる。

怖えーよ、なんじゃそれだし。

最初の数十分は、わかるけど理解しにくいってのが正直な私の脳内状況でした。
でも、ミヨンさんが登場したら物語として成立しちゃったっていうか、、
なんだろねー、彼女の存在の魅力。

・パスポート偽造しても殺人犯のあなたを弁護し日本に逃亡させたくなる(インデアンサマー)
・自分をこの世から消し去ってもあなたを愛したい(純愛中毒)
・恋心を抑えることができず、悲劇の泥沼にはまっていっても美しい(魚座)

40を超えてもこの色香、ホントに綺麗で素敵な女優さんだわ。

会社員の皆さん、最後は壮絶に撃ちあいます。
男子社員も女子社員も銃をもって、それこそ命をかけて銃撃戦で殺しあう。
オフィスでだよ。
シュールさに笑っちゃいました。
ある意味、それも仕事です。
って成立しないけど成立しそうな気がするから不思議ね。
それが主演二人の演者さんによるものが大きいような気がする。

あくまで私感ですけど、
ジソプって現実感がないっていうか、市井の人の真逆の
なんか現実感のない役がすごく似合う人のような気がしてて、
言い方逆だ、普通の人の役が似合わない。
だから最初映画のタイトルが「会社員」と聞いてへーって思ったんだけど
蓋を開けたら殺し屋サラリーマン(納得)
ミヨンさんは自分の人生を捨ててもいいから愛し抜きたくなる人。
女の私がそう感じるくらいだからすごいよ。

二人で幸せになって欲しいけど、叶わないのは最初からわかってる。
だから切なくて、いいんだよねぇ、、、

面白い映画でした。



ある会社員(原題:회사원)  2012年
監督:イム・サンユン
出演:ソ・ジソプ、イ・ミヨン

ヒョンド(ソ・ジソプ)は殺人請負会社に勤務して10年になるプロの殺し屋だった。ある日、共に仕事をした新人のフン(キム・ドンジュン)を会社の指令通りに殺害しようとしたヒョンドだったが、死を覚悟したフンに貯めた金を家族に渡してくれるよう頼まれる。フンの家を訪れたヒョンドは、フンの母親がヒョンドが昔から好きだった一発屋の歌手・ミヨン(イ・ミヨン)だと気付く。
 

 

 

 

 
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1984年の映画、懐かしいよね。
だってミスクさんが聖子ちゃんカットしてる(笑)
その時代の空気感がものすごくわかるってことですよ。

イ・ミスクさん可愛いわぁ。
若い頃の中山美穂を彷彿とさせる美貌です。
アン・ソンギさんも若々しいですよね。
誰かに似てるなぁってずーっと考えながら観てたんだけど
V6の長野くんだっ!!って気がついた時はスッキリしました。
口元がすごく似てる気がするんだけど、どなかか賛同者いらっしゃるでしょうか(笑)

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面白かった。
テンポも良くて笑えて、旧ソウル駅や昔のソウルの風景が興味深いです。
映画はその時代の風景や空気感を残す重要な役割もあるんだなぁ。
私は基本的にロードムービーが好きなんですよね。

目指す牛島って済州島(チェジュド) の東側にある島だそうです。
金なし、移動手段なし、身ひとつでソウルから牛島までよく辿りついたよね。
細かいことは言わなくてもよし(笑)
だってこれ観て、すごーく元気になれたもん。
パワーを貰える映画って素晴らしいと素直に感動いたしました。

『鯨とり』は何か巨大な目的を狙うという意味の隠語でもあるそうです。



鯨とり ナドヤカンダ  1984年  ☆☆ヽ(*^ω^*)ノ 
監督:ペ・チャンホ
出演:キム・スチョル、アン・ソンギ、イ・ミスク

ピョンテ(キム・スチョル)は、結婚するまで童貞を守ろうと考えているような内気でうだつのあがらない大学生。彼はひょんなことで出会った浮浪者「親分」(アン・ソンギ)に連れて行かれた売春宿で、失語症の少女チュンジャ(イ・ミスク)と出会う。彼女と一夜を共にしたピョンテは、チュンジャが東海(日本海)の離島の出身と知り、彼女を救出して故郷に送り届けてやる決心をする。そして「親分」を加えた三人の旅が始まる。 

 

 

 

 
グリーンフィッシュ (1997年)
ペパーミント・キャンディー (1999年)
オアシス (2002年)
シークレット・サンシャイン (2007年)
ポエトリー アグネスの詩 (2010年)

イ・チャンドン監督作品、これにてコンプリート完了しました☆
全ての作品が素晴らしくて、やはりこの監督さんは別格だと思いました。

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日本語字幕付きはVHSだけかと思ってたけど、どうやらDVDもあるらしいですね。
いずれにしても探しても見つかりませんでした。
仕方なくネットで探して字幕なしで鑑賞。緑を基調にした重みのある映像、、なんて感想を聞くとスクリーンで観てみたかったなぁ。

ハン・ソッキュ演じるマクトンという名前は末っ子と言う意味で、日本名すると「末男」とか「トメ吉」ですかね。
除隊後にヤクザの世界に入った男の話だけど、家族というのがとても大事なテーマになってる。

マクトンは家族揃って小さな食堂を経営して暮すことを夢見てた。
叶わずに死んでいったけど、ラストシーンではその夢が叶っていて、そしてヤクザの世界でかかわったボスと好きだった人が偶然にその食堂に来てサムゲタンを食べる。
俯瞰で眺める風景は、まるでマクトンが空から見ているようだった。

ボスがマクトンの兄さんを見て「会ったことありますよね」って言ったのは顔が似てたから?実は本当のハン・ソッキュのお兄さんが演じてるらしくて、そりゃどこか似てるよね(笑)

ハン・ソッキュがボスのさらにボスをトイレで殺害するシーンはリアリティがあって迫力があった。その後、公衆電話で家族に電話して、子どもの頃に緑の魚を獲りたかったという思い出話をする場面は本当に切ないです。

ボスに殺されて車のフロントガラスに顔を押し付けて絶命するシーンは圧巻だった。
目が凄い。
あの目はしばらく脳裏から消えない。
ハン・ソッキュはこの役で主演男優賞を総なめして演技派として認められたらしいけど、納得です。

ボスがマクトンを殺したのに、それでも恋人はボスのところから離れないのは何故?
ラストでお腹が大きかったのがマットンの子だったらドラマチックだと思うけど考えすぎかなぁ。ずっと彼に貰った写真を持ち歩いてたってことでしょ。
だって、そうでもなかったらマクトンが可哀そう過ぎる。

ソン・ガンホがチンピラその1的な役割で、そして卵売りの三男がチョン・ジニョン。
二人がとても若いんだけど、それにしてはハンソッキュってあんまり今と変わらないなぁ☆

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⇒⇒ 『グリーンフィッシュ』 日本予告篇

グリーンフィッシュ(原題:초록 물고기) 1997年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ 
監督:イ・チャンドン
出演:ハン・ソッキュ、ムン・ソングン、シム・ヘジン

軍隊を除隊して汽車で故郷へ向っていたマットン(ハン・ソッキュ)は、偶然ミエ(シム・ヘジン)と出会い、彼女のバラ色スカーフを拾う。都会で仕事を探していたマットンはナイトクラブで歌を歌っていたミエと再会し、彼女はペ・テゴン(ムン・ソングン)を通して彼に働き口を紹介してやる。ミエはペ・テゴンの女。そしてペ・テゴンは暴力団のボスだった。 

 

 

 

 
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音楽がほとんどなかったんですよね、始めに川が流れていて、最後も川の流れる音で終わる。とても静かな映画で、静かに観ていたんだけど、終わった後にいろんなことを考えました。
だからかねぇ、色んなことと考えすぎて全然感想がまとまらなかった。
書きたいことあり過ぎてものすごく長くなっちゃうの。

主演のユン・ジョンヒさんは韓国では伝説的なスター女優だそうです。
彼女の存在がすべてでしたね。
きっとあるであろう大女優のオーラは見事に封印してて、おしゃれで可愛らしくて、どことなく現実離れしてて、嫌なものは見ないで暮らしてきた人の様にも思えるけど意志の強さも感じる。彼女がどんな人生を送って今ここにいるのか、とても気になります。

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被害者の少女の母親に会いに行くシーンが印象的でした。
謝罪と示談のために行ったのに風景に気を取られて何をしにきたのか忘れてしまう。
詩の先生に何かを見るということの意味を考えなさいと言われて、今まで気づかなかった自然の中で人が生きている意味を感じて、とても良い表情をするんだけど、すっかり忘れていた現実も思いだす。複合的な意味合いのある場面でした。

イ・チャンドン監督は綺麗な部分も隠したい部分も全て描ききるところが素晴らしいと思う。
66才のセックスの場面は衝撃的だったけど、観る人によっていろんな感想があるんだと思う。
さらに500万ウォンの請求(恐喝?)に対してもいろんな意見がきっとあるんだろうけど、人生って良い悪いだけでは語れないものもあって、結果そうなったんだなって、そんなふうにしか私には言えない。

アルツハイマーと診断され言葉を忘れていく自分を思い、姉に可愛がられて文章を書くことが好きだった子供の頃を思いだす。ミジャは自分の人生を愛しむようにアグネスの短かった人生も愛しんだんだと思う。

最後にミジャは一遍の詩をのこして美しい世界と一体化したように突然画面から消えてしまう。
その意味の解釈は、やっぱり観る人それぞれにゆだねられているような気がしました。



ポエトリー アグネスの詩(原題:시)  2010年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・チャンドン
出演:ユン・ジョンヒ

66歳のミジャ(ユン・ジョンヒ)は、田舎の古いアパートで孫のチョンウク(イ・デビッド)と二人暮らしている。娘は釜山に出稼ぎ中で、生活保護とパート収入が頼りの生活は苦しいが、それなりに人生を楽しんでいる。彼女は右腕に痛みを感じて病院に行くが、体の不調より物忘れのひどさを懸念され、精密検査を受けてアルツハイマーと宣告される。ミジャは街の文化教室で詩作の教室を受講したことから詩の題材を探し始める。ところが、チョンウクと仲良しグループの男子学生たちが数ヶ月に渡って同級生の女子生徒を強姦し続け、彼女を自殺に追い込んだ事を知る。他の生徒の親たちは、アグネスの母に示談金を払って事件を隠蔽しようとするが、ミジャにはそんな大金の当てはない。 

 

 

 

 
キム・ギドク作品はたくさん観たけれど
好きなのは、「悪い男」「受取人不明」「サマリア」「うつせみ」
彼の作品は現実の社会を拒否し遮断する。
自分が消えてしまい意識だけがむき出しになる感覚。孤独。
孤独ゆえに不思議な安らぎがある。
拒みたいのに陥る。
それがキム・ギドクの世界。

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ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品なのでとても楽しみにしていました。

舞台は拝金主義の弱肉強食社会。
金が返せないものは障害者になり保険金で返済する。
取り立て屋のカンドは肉を頬張る。(怖いよ~)

そこに現れた母と名乗る女性。
家族を持たずに育ってきたカンドは初めは拒否するが
やがて母の存在を感じ今まで持たなかった感情が覚醒する。

しかし、その先に待っていた事実は、、、、という話。

子を愛するゆえの母の行動と
母を求める息子の姿

ラストシーンが衝撃的なんだけど
野獣のように生きていた息子の魂は救われたということなんだろうか。
金がすべての社会の人間の罪を彼は背負ったとも言える?
(ここは人それぞれで捉え方が全然違うんだろうな)

キドク作品としてはとてもわかりやすいものでした。
わかりやすい、わかりにくい、が善し悪しの基準ではないですが。
作品としては楽しめたけど
冒頭に書いたキドクワールドの魅力が
現実の社会を拒否し遮断する不思議な安堵感だとすると
そういう意味では、これは現実社会の中で起きている物語だと思った。



嘆きのピエタ(原題:피에타)  2012年
監督:キム・ギドク
出演:チョ・ミンス、イ・ジョンジン

身寄りもなく一人で生きてきたイ・ガンド(イ・ジョンジン)は、極悪非道な借金取り立て屋として債務者たちから恐れられていた。そんな彼の前に母親だと名乗る女性(チョ・ミンス)が突如現われ、当初は疑念を抱くガンドだったが、女性から注がれる愛情に次第に心を開いていく。生まれて初めて母の愛を知った彼が取り立て屋から足を洗おうとした矢先、女性の行方がわからなくなってしまう。 

 

 

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るぴ

Author:るぴ
復習し再考し記録する
モットーは簡潔に
sutakorasassaなとこは相変わらずです


++sutakorasassa++

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フランス映画 (1)
イギリス映画 (1)
インド映画 (2)
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その他 (3)
INDEX (20)

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海にかかる霧 2015.4.24~ TOHOシネマズ
国際市場 2015.5.16~ シネマート新宿
予告犯 2015.6.6~
海街diary 2015.6.13~
グラスホッパー 2015.11.7~
母と暮らせば 2015.12.12~
猫なんかよんでもこない。2016年

 
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